お知らせをいただきました。
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21世紀の合唱を考える会「合唱人集団・音楽樹」
(代表幹事・栗山文昭)の主催による「トウキョウ・カンタート2009」が、
来る4月26日から5月5日にかけて開催されます。
このうち、私が構成・台本を担当する5月2日開催のコンサートは
「競演合唱祭からみんなの合唱へ…」と題し、
1927年から1960年代に至る昭和時代の社会と音楽文化を、
うたと合唱から考えてみます。
日本に西洋音楽が本格的に導入されて140年余り。
今、私達はごく自然に歌を口ずさみ、仲間達と合唱します。
このように日常化した音楽文化のいとなみを、
流行歌や合唱曲を再演することにより、歴史に位置づけ、
その時々の社会と音楽の関係をあわせて考えてみよう、
というのがこのコンサートのねらいです。
コンサートでは、現在みられる合唱音楽隆盛の機運のひとつを、
1927年に小松耕輔により設立された「国民音楽協会」と、
同協会主催で1927年に開催されたコンクールである
第1回合唱大音楽祭(のち競演音楽祭)ととらえ、
その後の「戦争の時代」を経て、敗戦後1948年11月の
全日本合唱連盟設立と第1回全日本合唱コンクールによる
再スタートから、現在に歌い継がれる合唱作品が
発表され始めた1960年代までの時期を、
社会状況を反映した流行歌と合唱作品により再構成し、
社会と音楽文化のいとなみを「うた」と「合唱」から探ってみます。
選曲に際しては、皆さまよくご存知の曲のみならず、
「戦争の時代」の曲や、実際にコンクールで演奏された曲など、
色々な側面から「うた」と「合唱」を照射することを
第一といたしました。
さらに5月3日に開催される「合唱曲百花繚乱
〜放送局が咲かせた合唱の花花」への連続性を加味し、
広く時代と「うた」「合唱」の流れをとらえることも
意識いたしました。
またコンサートに先立ち4月19日にはレクチャーも
開催いたしますので、演奏会とあわせて
多くの皆さまにご来場いただければ幸いです。